|
生命保険会社38社の保険金不払いが過去5年間の累計で120万件 910億円と今月5日に公表されました。 不払いが発生した要因は次の3つです。 1.3大疾病(がん・脳卒中・心筋梗塞)の患者は入院費用の他に特約として1時金(300万円ほど)を貰えるが 請求しなかったので1時金を貰えないままになっている。 2.患者は入院費用の他に入院前後の通院費用(1日3000円ほど)を貰えるが 請求しなかったので貰えないままになっている。 3.加入者が保険料を滞納すると契約が失効し 生命保険会社は加入者に失効返戻金を支払うことになっているが 未払いのままになっている。 金融庁が生保の不払い調査を始めたきっかけは 明治安田生命の不祥事でした。 明治安田生命は 保険金の支払い抑制目標を具体的に設定し意図的に不払いを続けたとして 2005年5月に業務停止命令を受け これがきっかけとなり 金融庁から各社に対し調査命令が出され今回の公表となったものです。 明治安田生命による不払いは故意性の強い悪質なものでしたが 不払いが起きる原因は 患者の無知につけこんで請求がなければ払わなくて当然とする生命保険各社の「顧客軽視」にあります。 患者から入院の保険金請求があった際に提出された診断書で 生保会社は3大疾病の一時金や通院費用の補償も対象になりそうだと見当が当然ついた筈ですが 請求がないからと言って払わずに放置したのは「顧客軽視」そのものです。 一昨日に載せた私のブログ マイケル・ムーア監督の映画「シッコ」と米国の医療保険制度で 米国の問題は「利益を第一に考える民間の保険会社が医療保険制度を牛耳っていることにある」と結論付けましたが 日本の生命保険会社による不払い910億円は 日本でも正に米国と同様のことが起きつつあるということです。 日本の生保各社は国民健康保険ではカバーできない医療保険分野にビジネスを拡大していますが 保険料を貰うだけで払わないように悪知恵を使う米国の保険会社を真似ないでほしいです。 契約者と連絡が付かないといった理由で「失効返戻金」が宙に浮いたままになっている現象は 年金の納入主が分からないという理由で年金を払わないままになっている社会保険庁にも通じる問題であり 官民で同じようなことをやっている日本の病根は深いと思いました。 写真は この記事と無関係です。 京王プラホテルから東京都庁を撮りました。 |
| << 前記事(2007/10/10) | トップへ | 後記事(2007/10/15)>> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|
| << 前記事(2007/10/10) | トップへ | 後記事(2007/10/15)>> |