白象の気まぐれコラム

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zoom RSS 米原万里著「旅行者の朝食」の人類二分法

<<   作成日時 : 2008/05/09 07:10   >>

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米原万里さんの本はほとんど全て読んだと思っていましたが 過日 中古本販売チェーン「ブックオフ」 (BOOK OFF)の中を覗いたところ 未読の米原万里著「旅行者の朝食」(文芸春秋社)が105円で売られていたので買いました。

この本は 全編が食べ物の話で 美味しいものには目がなく大食い早食いは平均以上という米原万里さんらしい薀蓄に富んだ内容になっています。

私の共感を特に呼んだのは「人類二分法」という項で 著者は次の如く書いています。

「食べるために生きるのではなく 生きるためにこそ食べるのだ」と言ったのはソクラテスらしい。 血液型で人間を分類して面白がる人が多いけど 私は人間を「生きるために食べる」タイプと「食べるために生きる」タイプに二分しますね。 こちらの方が はるかに性格を正確に言い当てられます。 前者は 空想癖のあるペシミスティックな傾向の哲学者に多い。 後者は 楽天的人生謳歌型の現実家に多い。 作家で言えば 前者は芥川龍之介 後者は開高健。 もちろん 圧倒的大多数の人は この両極端の間の中間に散らばるのだけど。 ずいぶん自信満々に言い切ったのは 根拠あってのことで 母方の血筋は前者タイプ 父方の血筋は後者タイプで 私は父方の食いしんぼうで「武士は食わねど高楊枝」なんて無縁な血を濃厚に受け継いだようだ。

この「人類二分法」は面白い見方と思いました。 我が家では 家内が「食べるために生きる」タイプ 私が「生きるためにこそ食べる」タイプだからです。 私が学んだ大学の卒業式で 総長は卒業生に贈ることばの中で「太った豚より痩せたソクラテスになれ」と訓辞しました(注:正確に言うと この総長訓辞は実際になく 新聞記者に配られた訓示資料にのみ載っていたもの)。

私は大学卒業後 総長訓辞を頑なに守ってソクラテスが言った「生きるためにこそ食べる」生活を続けてきましたが 結婚後は家内の悪影響で「食べるために生きる」ことが多くなり堕落しました。 水が高い所から低い所に流れる如く 結婚生活も安易な方に流れる(堕落する)ようです。

ちなみに 本のタイトル「旅行者の朝食」は 旧ソヴィエト時代にあった「缶詰」で マズイということでロシア人の間で知られていたそうです。 ロシア人のジョークで「旅行者の朝食」という言葉が出るとなぜ必ずロシア人は皆大笑いするのか その缶詰を食べたことの無かった著者は しばらくその理由が分からなかったそうです。

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