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白象の気まぐれコラム
日本銀行本館の見学と機能しなくなった日銀の金融政策
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作成日時 : 2008/08/27 06:46
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日本銀行本館と旧館地下金庫を 過日 見学しました。 見学するには 事前予約が必要で 予約受付直通電話(03-3277-2815)を利用しました。
明治29年に建てられた日本銀行本店の本館は 昭和48年に新館が完成してから 新館と旧館の二つに分かれ 主たる本店業務は地下金庫の管理を含め新館に移されています。 写真上は 旧館の正面入口を中庭から撮ったものです。
旧館は ベルギー中央銀行の建物を手本にして 東京駅なども手掛けた辰野金吾により設計されました。 建築様式はルネッサンス様式を取り入れたネオバロック建築で 昭和49年に国の重要文化財に指定されています。
日本銀行本館の見学は 日本銀行紹介ビデオ上映(約18分)を含め 新館と旧館の内部を約1時間かけて見て回るもので 旧館に保存されている(現在は利用されていない)地下金庫 総裁室 歴代総裁の写真 日銀関連資料は一見に値すると思いました。
館内は撮影禁止なので 明治29年に設置され100年以上使用された米国ヨーク社製の旧館地下金庫(扉厚さ900mm 扉重量25トン)の写真は このブログに残念ながら載せられませんでした。
日銀の使命が何なのか 私には漠然としていましたが 日銀のガイド嬢の説明によると (1)物価の安定を図ることを通じて国民経済の健全な発展に資することと (2)決済システムの円滑かつ安定的な運行を確保し金融システムの安定に資すること の二つだそうです。
昔は 「公定歩合政策」という「日本銀行が市中の銀行に貸付けを行う時に適用される基準金利の操作」が金融政策の中心的な手段でしたが 1994年に金利自由化が実施されてからは 公定歩合と市中金利(預貯金金利)が直接的に連動しなくなり 機能しなくなっています。
今は 物価の安定を図るために「公開市場操作」と呼ばれる金融政策を中心にして 日銀と民間金融機関との間で国債を売ったり買ったりすることにより 世の中に出回る資金の量や金利を調整し物価を安定させ経済を健全に発展させるよう努めています。
問題は「公開市場操作」が「公定歩合政策」に代わる金融政策として機能しているかどうかですが 残念ながら これも機能していません。 膨大な赤字国債を発行し続ける政府を日本銀行は抑制できず 赤字国債を引き受けて政府の財政赤字拡大を日本銀行は助長しているからです。 日本政府と日銀は英語で言う「on a same boat(運命共同体)」であり インフレを抑制するために公定歩合を上げることは 膨大な赤字国債を抱える日本の財政を破綻させるので やりたくてもやれない立場に日銀は置かれています。
日銀の金融政策は 金利自由化以降 機能しなくなっていると私は思います。 外部からの圧力を排し物価の安定を達成する為に 日本銀行は中立で独立した存在ということになっていますが 現実は建前と異なります。
自由主義経済で期待されていた「見えざる神の手(Invisible hands of God)が機能せず 日本銀行の「金融政策」も機能しなくなっているという現状を見る限り 今後の日本経済は先行きが見えなくなってきていると思います。
中庭から撮った旧館の西門付近
貨幣博物館前から撮った旧館の西門入口付近。 旧館の後に見える白い建物は新館
地下鉄・半蔵門線「三越前」出口から撮った日銀本館の全景
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