白象の気まぐれコラム

アクセスカウンタ

zoom RSS 井上ユリ著「姉・米原万里」に登場するロシアの缶詰「旅行者の朝食」に想う

<<   作成日時 : 2017/01/12 06:59   >>

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

画像
井上ユリ著「姉・米原万里」を読みました。 著者は ロシア語通訳の第一人者にして作家・エッセイスト・翻訳家としても活躍した米原万里(1950〜2006年)の妹で この本は 姉の没後10年を迎え 姉の想い出と素顔を食べものを通して綴ったエッセイです。

1953年生まれの著者は 姉・万里と共に 共産党幹部だった父の仕事で冷戦下の現チェコ・プラハへ1959年に転居し ソビエト大使館付属の8年生小中学校へ入学し 5年間を過ごして1964年に帰国しています。

その後 著者は大阪の料理専門学校にて学び 北イタリアのレストランで研修し 現在は自宅でイタリア料理教室を開き 1985年 32歳の時に西舘好子と離婚した小説家で劇作家として知られる井上ひさし(1934〜2010年)と結婚しています。

井上ひさしは 義姉となった米原万里を検証するために 「米原万里展」を日本全国8カ所で開催し 米原万里関連の資料を展示すると共に 米原万里作品の解説をしています。 

著者・井上ユリは 「旅行者の朝食」と題する章の中で 山形で開かれた米原万里展で米原万里の元秘書が持参したロシアの缶詰「旅行者の朝食」について 米原万里が著書「旅行者の朝食」に書いたロシア人の小咄を次の如く紹介しています。

ある男が森の中で熊に出くわした。熊はさっそく男に質問する。
「お前さん、何者だい?」
「わたしは旅行者ですが」
「いや、旅行者はこのオレさまだ、お前さんは、旅行者の朝食だよ」

これは まずい食べ物に関する話の中に出てくる小咄です。 「旅行者の朝食」はマズイことで知られるロシアの缶詰で そのことが分かっていないと笑えない小咄です。 社会主義政権下にあった90年代の極端な物不足の時も 店頭からなくならなかったほどマズイ缶詰という背景を理解して初めて笑えるもので ロシア人は誰でもこの小咄に大笑いするそうです。

私は 米原万里のエッセイ「旅行者の朝食」を読んでいたので この小咄を覚えています。 市川市の芳澤ガーデンギャラリーにて開催された「米原万里展・ロシア語通訳から作家へ」も観ています。 もし興味あれば 以下に示した私の関連ブログを覗いてください。

「米原万里展」にて再認識した才女の足跡
米原万里著「旅行者の朝食」の人類二分法

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
ナイス

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
井上ユリ著「姉・米原万里」に登場するロシアの缶詰「旅行者の朝食」に想う 白象の気まぐれコラム/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる