白象の気まぐれコラム

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zoom RSS トヨタの経営権をめぐる豊田章一郎氏と奥田碩氏の対立を書いた「トヨトミの野望」の覆面作家は誰か?

<<   作成日時 : 2017/01/30 06:58   >>

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トヨタ同期入社のA君が梶山三郎著「トヨトミの野望 小説・巨大自動車企業」(講談社)を面白いと貸してくれたので読みました。 トヨタ自動車をモデルにしたノンフィクションに近いフィクション小説で トヨタの経営権をめぐる創業家の豊田章一郎・章男氏と非創業家から社長・会長になった奥田碩氏の対立が書かれています。

登場人物は全て仮名になっていますが トヨタに長く在籍したOBなら 登場人物の実名が簡単に分かります。 ネット情報誌Business Journal が登場人物の実名を 登場人物のモデルはこの人物だ で明かしていますが 驚くほど正確です。

既に実名が暴露されている「トヨトミの野望」の概要を実名(以下 敬称略)で簡単に紹介すると以下です。

1995年 非豊田家出身でありながら社長に抜擢された奥田碩は 豊田家出身の社長が三代(英二・章一郎・達郎)続き 保守的で内向きになっていたトヨタを大改革し グローバル化を積極的に進め業績をあげる。 奥田に対する評価と人気が高いのを知り このままでは息子・章男が社長になる可能性がなくなると心配した章一郎会長は 奥田が極秘に検討させていた持株会社構想を張富士夫副社長の内通で知り 豊田家を祭り上げる陰謀だと激怒して 社長職を4年務めた奥田を張に交代させる。 奥田会長となり後任社長となった張富士夫とその後任の渡辺捷昭は奥田の轢いた路線を引き継ぎトヨタの更なる業績拡大に貢献する。 渡辺社長の有力な後任として木下光男副社長が噂されるようになり 非豊田家の社長が4代(奥田・張・渡辺・木下)も続くことになると 章男社長の芽が再びなくなると心配した章一郎名誉会長は 世界的な景気後退の中でトヨタの業績悪化は渡辺と木下の責任だとして強引に更迭し 2009年 未だ52歳の章男を社長に就任させる。 その後 章男社長は奥田派と見られていた役職者を一掃し 側近を太鼓持ちで固め独裁体制を築くが 「裸の王様」になりつつあると心配する声もある。

フィクションも含む小説なので ニューヨークでセクハラ事件を起こした男と岸恵子と浮名を流した男が合成人物として登場していますが 小説に書かれている多くは事実に基づいており 中にはトヨタ社内でほとんど知られていない次のようなエピソードも暴露されています。

1. 日本の大学を卒業後 ボストンのビジネススクールで勉強していた豊田章男は 白人(WASP)の女性と仲良くなり結婚するという話になったが 豊田家から猛反対され破談にさせられた。 
2. 秘書から1億ドル(約100億円)の慰謝料を請求された北米トヨタ社長のセクハラ疑惑について 裁判が長引くとトヨタのブランドイメージが大きく傷つくので  トヨタ首脳は10億円の和解金で交渉することを決めた。

上記のエピソードを私は知っていましたが セクハラ疑惑で女性秘書が訴えた額は1億ドルということを この小説を読み初めて知りました。

この本の書評を主要新聞は全く取り上げていませんが トヨタからの広告が減らされることを恐れているからだそうです。 著者・梶山三郎はペンネームで 覆面作家の正体は誰かトヨタ社内で犯人探しをしていますが 犯人はトヨタの内部を良く知る人物であり トヨタ・GM提携交渉という特ダネで1982年に新聞協会賞を受賞した高名な元日本経済新聞記者・佐藤正明氏ではないかと私は思っています。 本著の中で安本明という仮名で登場する記者が 佐藤正明氏と思われます。

「トヨトミの野望」に登場する人物は 上司だった奥田碩を含め 私のよく知る人物ばかりであり トヨタに在籍していた頃を懐かしく思い出しました。 

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