白象の気まぐれコラム

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zoom RSS ピーター・ナヴァロ著「米中もし戦えば;戦争の地政学」を読み、戦わなければ困るのは米国と日本と知る

<<   作成日時 : 2017/05/11 06:51   >>

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ピーター・ナヴァロ著「米中もし戦えば;戦争の地政学」を読みました。 この本の原題は「Crouching Tiger: What China's Militarism Means for the World」で 「臥(ふ)した虎---中国の軍国主義が世界に持つ意味」という意味です。

対中国強硬派の経済学者として知られる著者は トランプ大統領から指名を受けて国家通商会議の委員長を務めており  この本の冒頭で「これまでの世界史を振り返ってみると 中国のような新興勢力がアメリカのような既存の大国と対峙した場合に 70%以上の確率で戦争が起きている」と警告しています。 

本の概要を簡単にまとめると以下です。

1.米中戦争が起きるきっかけとなる可能性が最も高いのは 国際法を無視して中国が武力を背景に南シナ海の排他的経済水域を拡大し続けていることである。 中国が東アジアの海域で覇権を握ることは 米国の安全保障と経済に甚大な悪影響を与えるので 容認できない米国は戦争により阻止する。
2.米中戦争になれば 通常兵器による限定戦争(通常戦争)に留まらず核兵器を使った全面戦争(核戦争)に発展し最悪の事態となる。
3.米中間の通常戦争を避けるには 中国が国際法を無視して南シナ海の全てを排他的経済水域にすることを止めるべきだが 通常戦争では中国側が劣勢となるので 中国の共産党は権力を維持するために最終的に核戦争を選択することになる。
4.米中の核戦争という最悪の事態を避けるために 東シナ海と南シナ海から米軍が撤退するという選択もあるが この地域は 中国だけでなく米国にとっても経済の生命線となる重要な通商路なので その選択はない。
5.東シナ海からの撤退を米軍が選択するなら 尖閣列島だけでなく沖縄も恐らく中国の属領となるので 誇り高いサムライの国・日本は核武装し中国と戦う道を選ぶかも知れない。

中国が 通貨操作 違法な輸出奨励金 不公正な知的財産権の行使などにより経済力と軍事力を強化しているのに対して 米国は 製造業が衰退し貿易赤字により軍事力を強化できなくなりつつあります。

トランプ大統領は 米国の貿易赤字の半分は中国が原因だと問題視しています。 米国が国際舞台でリーダーシップを維持するために最も重要なのは 貿易赤字を縮小し米国経済を健全化することです。 中国との貿易赤字を減らせれば 中国の経済と軍拡を弱体化できるので 米中が戦争になるリスクも減ります。

最近の北朝鮮と米国が武力衝突する危機的状況について 著者は本著で想定していません。 米国は北朝鮮への圧力を中国に頼っており 中国に対する戦略の見直しが必要になっています。 著者のような対中国強硬派の参謀を得て トランプ大統領が支配地域を強権的に広げようとする中国の領土的野心を今後どのようにコントロールしていくのか 私は注目しています。

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