職業に貴賎があるかを問う本木雅弘主演の映画「おくりびと」

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とても評判が高いので 舞浜にある映画館イクスピアリに行き「おくりびと」(写真上)を見ましたが 噂に違わぬ良質な日本映画でした。 

東京でオーケストラのチェロ奏者をしていた主人公・小林大悟(本木雅弘)は 楽団の解散で職を失い 故郷の山形へ戻り求人広告を頼りに就職活動の結果 遺体に化粧をほどこし 旅立ちの衣装を着せて 棺に納め あの世に送り出す「納棺師」の仕事に就きますが 妻の美香(広末涼子)には冠婚葬祭関係の仕事と偽ります。

職業に貴賤なしというのはタテマエであり 大悟は戸惑いながらも社長の佐々木(山﨑努)の指導を受けながら納棺師として成長し その仕事に誇りを持つと共に 妻を含めた周囲からも理解と尊敬を受けるようになるというのが映画のストーリーです。 

映画製作のきかっけは 遺体を清め棺に納める納棺の仕事について書かれた青木新門著『 納棺夫日記 』(文藝春秋 )を読み感銘を受けた本木雅弘が 納棺師の仕事を映画化してはどうかとプロデユーサーに発案したことにあるそうです。 「死」という重いテーマを映画化するのは難しかったと思いますが ユーモアを絶妙に散りばめて 見る者に笑いと感動を与える異色作となっています。

映画を見て 根強い”死=穢れ”という価値観について 色々と考えさせられました。 死は誰にでも等しく訪れるものであり 納棺の儀にきちんと向き合う大切さを この映画は教えています。

主演の本木雅弘と脇役の山﨑努が役柄を見事に演じていましたが 特にベテラン俳優・山﨑努の飄々とした中に渋みと深みのある演技が圧倒的な存在感を放ち 映画全体を引き締めていました。 社長秘書を演じた余貴美子の所作も良かったと思います。 この3人の演技に比べ 妻役・広末涼子のダイコン役者振りが少し気になりましたが 共演した相手3人が悪すぎた(役者として上手すぎた)のだと 私は被害者・広末涼子にむしろ同情しています。

映画ロケ地となった背景に鳥海山の見える山形県庄内平野(酒田市)の風景とバックグラウンドミュージックのチェロの音色も 映画内容を引き立てたと思います。 

「おくりびと」は 見て損のない映画です。

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