三原淳雄著「金持ちいじめは国を滅ぼす」の提案する「日本の進むべき道」に疑問

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東海東京証券が新浦安駅前のショッパープラザで6月19日に主催した経済評論家・三原淳雄氏のセミナー「メガトレンドの大変化~変化を見方につけるには」に出席した際に写真上の本(講談社新書)が配られましたが 読まぬまま放置していました。

たいした内容ではなさそうなので読まずにいたのですが 読まずに捨ててしまうのは申し訳ない気もしたので ザット読みました。

読んだところ 「今の政治はなっとらん」「今の若者はダメ」「テレビのコメンテーターは馬鹿ばかり」といった作者の不満をぶちまけていますが 9割以上は批判のみで解決策や建設的な意見がほとんどなく 読んでいて不愉快になりました。

「金持ち優遇に反対」というのは 「富を憎む思想」であり「結果の平等を是とするもの」なので 努力や能力やリスクへの挑戦といったことを評価せず「地獄への道に繋がる」というのが著者の主旨でした。 この点については私も同感ですが 「日本経済を活性化させるには 1500兆円の個人金融資産と日本企業の技術力を生かせるように投資家を保護すべきであり 従い 証券取引税増税には反対である」という(証券会社の利益を代弁する)のが著者の言いたかったことであると分かり 失望しました。

著者・三原淳雄氏は 結論として 投資家を保護(金持ちを優遇)して日本は「金融立国」「投資立国」を目指すべきであるとしています。 

「金融立国」「投資立国」を日本が目指せば 米国と比肩できるファンド・マネージャーや金融商品が日本でも育つので日本の未来は明るいというのが著者による唯一の提案ですが サブプライムローン問題を発端にして金融・投資立国である米国そのものが破綻に瀕しているという現在の状況を考えるなら 著者の提案は明らかに誤りであり無責任です。

この本の出版は 2007年8月です。 著者には 今のような状況になると1年半前に読めなかったのだと思いますが 経済評論家というのは ノーリスクで無責任なことを言えるので結構な商売と思いました。

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新浦安駅前のショッパープラザで開催された経済評論家・三原淳雄氏によるセミナー「メガトレンドの大変化~変化を見方につけるには」

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この記事へのコメント

2008年12月20日 19:44
今晩は。
白象さんの経済コラムは、理路整然と素人にも分かりやすく説明して下さるので、また何よりもニュートラルな立場で書かれておられるので、参考にさせて頂いています。
金融もお金も所詮「抽象」とどこかで思っている空は、上手なお金の使い方(現実)をするためにも「集金」が大事なことは分かるのですが、なるべくお金のことは考えたくない、というのが本音です。
かわりに白象さんに考えて頂いております(^_^;)
2008年12月20日 20:00
空様
お金のことは考えずに暮らすのが良いと思います。 老後の生活を守るために投資するというのは裏目に出る恐れもあるので危険です。 私自身は 資産運用など考えずに「清く貧しく美しく」生きることをモットーにしています。

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