サントリー美術館の「国宝・三井寺展」にて拝観した秘仏「不動明王像(黄不動尊)」

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昨年11月23日のNHKテレビ番組・新日曜美術館「秘仏公開~三井寺 天台密教の至宝~」で紹介された「国宝・三井寺展」が六本木の東京ミッドタウン・サントリー美術館で2月7日から開催されているので見てきました。  

琵琶湖を望む名刹(めいさつ)三井寺は 7世紀後半(686年)の天武天皇の時代に創建され 平安時代前期に密教の真髄を唐で学んだ智証大師円珍(ちしょうだいしえんちん)(814~891)が天台別院として中興したものです。 三井寺の正式名称は 長等山園城寺(ながらさんおんじょうじ)です。

今回の「国宝・三井寺展」では 門外不出の秘仏や国宝など約180点が展示されており 目玉は 迫力ある9世紀の国宝絵画「不動明王像(黄不動尊)」です。 このブログには著作権に触れるので載せられませんが 同展を紹介しているNHKのホームページに 国宝絵画『不動明王像』の画像 として載っており 赤字部分をクリックして見ることができます。

円珍が比叡山で修行中に夢で見た魁偉奇妙な金色に輝く不動明王を画工に命じて直ちに描かせたのが この国宝絵画『不動明王像』 で それを基に13世紀(鎌倉時代)に彫像した1躯が写真上の重要文化財「不動明王立像(黄不動尊)」です。 以後 日本の各地で不動明王の絵や像が色々と制作されますが 円珍が夢に見たという三井寺にある日本最古の不動明王像(黄不動尊)の画像と彫像が原本(もと)になっています。

「不動明王」は 大日如来が化身した密教の仏で 右手に煩悩をくじく剣と左手に悪を縛る羂索(けんさく:綱)を持ち「煩悩をかかえ、もっとも救いがたい衆生をも力ずくで救うために」憤怒の姿をしているそうですが どこの寺に行って拝観しても不動明王の画像や彫像が似ているのは 三井寺の『不動明王像』を原本(もと)にしているからと知り納得しました。

三井寺展には 三井寺法明院(三井寺北端の脇寺である塔頭)に墓のあるアーネスト・F・フェノロサ(1853~1908年)に関する資料と共に私のブログで取り上げた フェノロサ夫人の日本日記 の原典なども展示されており 興味深く思いました。 フェノロサは東京大学のお雇い外国人教師として来日し日本の古美術の研究・収集と保護に大きな足跡を残したアメリカ人で 岡倉天心はその弟子です。

展覧会を見た後は 隣接するザ・リッツ・カールトン東京ホテルの45階で生ビールを飲みながらスバラシイ展望を楽しみました。

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重要文化財「不動明王立像(黄不動尊)」の彫像


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サントリー美術館のある3階入口付近


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サントリー美術館


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ザ・リッツ・カールトン東京ホテルの45階から見た東京タワーの方角


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ザ・リッツ・カールトン東京ホテルの45階から見た四ツ谷の方角

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この記事へのコメント

ねり香
2009年02月28日 22:28
こんばんは。 今夕、三井寺展に行ってきました。久しぶりにブログを訪問させていただいたら、偶然にも三井寺展の日記でしたので、コメントいたしました。
昨年の春、八重桜が残る頃に三井寺を拝観した時の印象とは、全く別の奥深さを一度で見て回ることができた良い企画展だと思いました。
本日の午後は、美術館の6階で折形のワークショップがありました。イベントホールまでも、隈研吾さんの生活の美の空気感は濃厚に漂っていて、展示に使用しないのは惜しいような印象をうけました。 
高層階の景色もいいですが、地下のレストラン街やショップをゆっくりまわったのも初めてのことで、昔懐かしい六本木の店が入っているのに気がついて、何十年前を思いだしました。


白象
2009年03月01日 14:27
ねり香様
大津にある三井寺には未だ行ったことがないので 一度訪ねてみたく思います。

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