国立西洋美術館・常設展の「松方コレクション」を見る

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国立西洋美術館は フランス政府から返還された370点の松方コレクションを母体にして1959年に設立されたことを 先のブログ記事 「松方幸次郎・ブラングィン・松方コレクション・国立西洋美術館という四題噺に加わった松本幸四郎」に書きました。 この記事は 3月7日(日)に再放送されたNHKテレビ番組・新日曜美術館「欧州を丸ごと持って来る! 国立西洋館誕生秘話」を見て書いたものですが 国立西洋美術館・常設展にて「松方コレクション」を常時見ることが出来るというので 上野まで行ってきました。

国立西洋美術館では この「松方コレクション常設展」と一緒に 先のブログ記事にて触れた 「フランク・ブラングィン特別展」 を開館50周年記念事業として開催中でした。

今から50年前に国立西洋美術館が開設されましたが 当時の松方コレクションは モネ ルノワール ドラクロア セザンヌ ドガ ゴーガンなどの絵画やロダンの彫刻を始めとするフランス近代美術が大半を占めていました。
その後 国立西洋美術館による幅広い地域と時代を対象とした作品収集が独自に行われたことにより 常設展では松方コレクションに加え西洋美術全般の傑作が色々と展示されていました。

写真上は 国立西洋美術館・常設展の館内を撮ったもので フラッシュを焚かない限り 展示物をカメラで撮ることが許されていました。 以下は常設展で私が見た松方コレクションのいくつかです。

パリ郊外のジヴェルニーに住まいを構えていたクロード・モネ(1840~1920)に松方幸次郎を引き合わせたのは 姪(幸次郎の兄で松方巌の娘)の黒木竹子で 「睡蓮」は ジヴェルニーを幾度も訪ねた松方幸次郎がモネに直接交渉して譲って貰った作品18点の一つです。

モネは 日本の浮世絵に大きな影響を受けた一人で 自宅に多くの浮世絵を飾っていましたが 「舟遊び」に見られる小船の右半分を大胆に断ち切った構図は 日本の浮世画からヒントを得たとされています。

「帽子の女」は いかにもルノワールらしい色彩の絵です。 「アルジェリア風のパリの女たち(ハーレム)」は ドラクロアの「アルジェの女たち」を参考にして描いたとされ 1951年に始まる松方コレクションの返還交渉において フランス政府は返還することに 当初反対だったそうです。 

常設展示にあった松方コレクションの中で 私が最も興味を持ったのは 藤田嗣治(1886~1968)の「自画像」でした。 藤田嗣治は パリのアトリエ内に猫を飼っていたので 藤田嗣治の描く自画像や裸婦に猫がトレードマークのように入ることがあり 1926年に描かれたこの絵もその一つです。 「猫は ひどく温和な(おとなしい)一面 あべこべに猛々しいところがあり 二通りの性格が描けるので面白い」と藤田嗣治は生前に語っていたそうです。 

国立西洋美術館の常設展で撮った松方コレクションの写真を このブログページで並べるだけでは 余りに能が無いと思われそうなので ついつい余計なことを書き加えましたが 写真だけを並べた方が良かったかも知れません。
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クロード・モネ作「睡蓮」

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クロード・モネ作「舟遊び」

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ルノアール作「帽子の女」

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ルノアール作「アルジェリア風のパリの女たち(ハーレム)」

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藤田嗣治作「自画像」

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国立西洋美術館・常設展の館内

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国立西洋美術館の正面とロダンの彫刻「考える人」(実物より大きな複製)

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