トヨタが公表した意図せぬ急加速も解明できるように改良する「イベント・データ・レコーダー」とは何か?

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トヨタは3月9日に「衝突事故前後の運転データを記録する車載装置・イベント・データ・レコーダー(Event Data Recorder 略してEDR)を改良し 意図せぬ急加速時も運転データを記録できるようにする」と発表しています。 トヨタの車に「意図せぬ急加速」が本当に起きるのかどうか 誰も立証できぬまま「水掛け論」になっていますが トヨタはEDRを改良することにより この問題に決着を付ける腹を固めたようです。

「イベント・データ・レコーダー」(EDR)という装置は もともとエアバッグ作動時の状況を記録するために開発された装置で 衝突前の5秒間と衝突後2秒間について 車速、エンジンの回転数、アクセルペダルやブレーキペダルの操作状況、シートベルト装着の有無などのデータを記録できるようになっています。 トヨタは この車載装置プログラムを改良し、意図せぬ急加速が本当にあったのかどうかについても EDRの記録を分析し解明できるようにします。

EDRは 既にトヨタの主要車種に搭載されているというので 私の新型プリウス「取扱書」を読んでみたところ「この車には 衝突時や衝突に近い状態のときにデータを記録するEDRを搭載している」とあり 記録される具体的なデータ内容が説明されていました。

私の過去記事 電子制御の誤作動で「意図せぬ急加速」を疑われたトヨタのブレーキオーバーライドシステム採用は是か非か? に書いたことですが トヨタのジレンマは「トヨタ本社で色々とテストしたが電子制御の誤作動による意図せぬ急加速は起きていないので 電子制御の問題でないと信じる」というトヨタの主張を信じない人が未だ多く居るということです。 EDRを改良し記録されたデータを分析することで  意図せぬ急加速が電子制御の誤作動に起因し アクセルペダルを踏んでいないのにエンジンの回転数が勝手に上がったものなのかどうか はっきりさせることが可能になるので トヨタはこのジレンマから開放されることになります。

EDRを自動車の事故原因を解析する手段として利用することについては 個人のドライブ習慣を明らかにすることになるので プライバシー侵害(人権侵害)になる恐れもありますが 米国政府も日本政府もEDRを事故原因の解明に利用することに前向きなので プライバシー侵害の問題はクリアできそうです。

「イベント・データ・レコーダー(EDR)」と似たものとして「ドライブレコーダ」と呼ばれる装置があり その差は「映像」を記録できるかどうかにあります。 交差点内の事故で 信号が赤 or 青の何れだったのか EDRでは分かりませんが ドライブレコーダでは 記録された画像から分かるようになっています。

将来的には 車の事故原因を知るだけでなく 車の事故を予防する為に EDRとドライブレコーダを統合した装置にすることが最も理想的ですが コスト高になるので自動車メーカーの腰は未だ重いようです。

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