三井記念美術館の「奈良の古寺と仏像」展と仏教の教理「六道輪廻」

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日本橋三井タワー(三井本館)6階・三井記念美術館にて開催中の「奈良の古寺と仏像」展を見てきました。 自称・仏教徒の私は 美術品としても信仰の対象としても仏像に余り興味ないのですが 三井記念美術館を是非一度訪ねてみたいと思っていたので この機会に行ってきました。

三井財閥として知られる三井家は 家祖・三井高利(1622~94)が延宝元年(1673)に江戸本町(現在の日本橋)にて「越後屋」を開店したことから始まっています。

三井記念美術館は、江戸時代以来300年におよび三井家が蒐集した多数の優れた美術品を収蔵している三井文庫別館(東京都中野区)が、三井家に縁の深い日本橋に移転し、平成17年10月に開設した新美術館です。

三井記念美術館にて開催中の「奈良の古寺と仏像」展は 平城遷都1300年を記念した特別展で 法隆寺 東大寺 薬師寺 唐招提寺 興福寺 西大寺 大安寺 室生寺など奈良の古寺20寺院に伝わる飛鳥時代から室町時代の国宝を含む仏像40点や仏教工芸品19点などが展示されていました。

仏教徒でありながら「如来」と「菩薩」の区別もつかなかった私ですが 今回の仏像展で 悟りを開いた「如来」に対して 「菩薩」とは悟りを開く前の姿で如来のいる「悟りの世界」と我々衆生が住む「迷いの世界」の橋渡しを担う有難い存在と 初めて知りました。

仏教の教理に「六道輪廻(りくどうりんね)」というのがあり 悟りを開けぬままこの世に生きる我々(衆生)は「六道」という6種類ある「心の迷い」を持ちながら 六道の中で輪廻(行ったり来たり)しながら生きているそうです。 卑近な例で説明すれば コンサート会場にて無心で音楽を楽しんでいる時の心の状態は「天道の世界」にありますが 帰りの電車の中で足を踏まれ大喧嘩になれば「修羅道の世界」に陥ります。 このように現世に生きる「心の状態」が繰り返して変化(輪廻)することが 仏教用語にある「六道輪廻」です。

ちなみに「六道輪廻」とは 次の6種類です。

天道:煩悩を持ちながら享楽できる世界。
人間道:四苦八苦に苦しむだけでなく楽しみもある世界。
修羅道:いつも戦い争っている世界。
畜生道:本能ばかりで生き使役されなされるがままという世界・
餓鬼道:餓えと渇きに悩まされる世界。
地獄道:罪を償わされる世界。


田舎道などで「地蔵菩薩」をよく見かけますが 6種類ある「心の迷い」から我々を救ってくれるのが地蔵菩薩であり 「六地蔵」は六道それぞれを専門職とする地蔵菩薩なのだそうです。 今回の仏像展がきっかけになって「六道輪廻」と「地蔵菩薩」の関係についても知ることが出来たことは たくさんの「心の迷い」を持つ私にとって収穫でした。

「六道」という6種類の「心の迷い」をぐるぐると繰り返(輪廻)しながら生き そこから出られない人間というのは悲しい存在です。 「輪廻」しない世界とは「悟り」を開いた仏の世界であり 悟りを開けない煩悩の多い我々凡人は この世に生きる限り6種類ある「心の迷い」をぐるぐると繰り返しながら迷い続けるしかないようです。

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日銀旧館前から見た日本橋三井タワー(三井本館)。 三井記念美術館は7階にある

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2005年7月に竣工した日本橋三井タワーは 5階から28階までがオフィスフロア 30階から38階にホテル・マンダリン・オリエンタル東京が入っている

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この記事へのコメント

2010年08月27日 14:17
こんにちは。
できれば天道と人間道の間くらいにとどまっていたいものですが、なかなかそうはいかないのが凡愚の悲しさです(^_^;)
仏像を観に行って、まず三井の凄さに圧倒されるのですから、悟りを開くことは夢のまた夢のようです。
2010年08月29日 07:13
空さま
空さんのブログ記事を読むと凡愚とは思えませんね。 その内に悟りを開けるのでは?

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