青山霊園にて幕末(1862年)の生麦事件を想う

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写真上は 青山霊園にある明治の元勲・松方正義の墓です。 過日 松方ご夫妻と青山霊園に近いフランス料理店「ビストロ アンバロン」 にて昼食を共にしましたが 食事を終えて青山霊園の中を一緒に歩いて帰る途中で 思いもかけず 松方正義の墓をご夫妻に案内していただくことになりました。

松方ご夫妻とは 米国トヨタ勤務中に私の上司であった松方富士雄氏(松方正義の孫、三郎の次男)と恭子夫人(松方幸次郎の孫)で お二人のご好意により 昨年5月に西那須野にある松方正義の建てた別荘に泊めていただいたことを 昨年6月2日のブログ記事 明治の元勲・松方正義が千本松農場(西那須野)に建てた洋風別荘「万歳閣」・松方別邸を訪問 に書きました。

この青山霊園(26ヘクタール、7万9千坪)は 明治7年に日本最初の公共墓地として設立され 明治維新の功労者や著名人の大きな墓がいくつもあり 年間を通じて墓参者だけでなく歴史探訪の見学者も大勢訪れるそうです。 青山霊園内にある管理事務所では そのような歴史探訪の見学者に「青山霊園歴史散歩マップ」というパンフレットで 著名人の略歴と墓所を説明しています。

松方家の墓所は 南中央入口側に近い墓所番号(17号1種ロ1側1番)にあり 通路を挟んで 常緑樹と芝生を基調とし きれいに整備された小庭園風の雰囲気を保つスペースです。 そこには松方正義の墓を中心に 松方家親族の墓石がいくつか建立され 多くの親族の霊が埋葬されています。

「青山霊園歴史散歩マップ」で紹介されている松方正義、松方幸次郎、松方三郎の略歴は 次の様なものです。

松方正義(1835~1924)
鹿児島県生まれ。明治期の政治家。明治13年内務郷、翌年参議兼大蔵卿となり「松方財政」を推進し、日本銀行を設立。第1次・第2次伊藤、黒田、第1次・第2次山縣内閣蔵相。この間に2度組閣し首相兼蔵相。その後、日本赤十字社社長、枢密顧問官、内大臣を歴任。

松方幸次郎(1865~1950)
松方正義の三男。鹿児島県生まれ。明治~昭和期の実業家。明治29年川崎造船所初代社長。 神戸新聞社、九州電気軌道(現西日本鉄道)等の社長を兼任。昭和8年日ソ石油会社設立。 収集した美術品は「松方コレクション」として知られ、これを核に国立西洋美術館が開設された。

松方三郎(1899~1973)
松方正義の十三男。東京生まれ。同盟通信社初代調査部長。共同通信社専務理事。ヨ-ロッパ滞在時にアルプスの山々を30以上登攀。1926年故秩父宮殿下に随伴し、スイスのマッタ-ホルン登攀。1970年 エベレスト日本初登頂 隊長。日本の登山界の草分けのひとりで、キスリング・ザックを日本に紹介、その名称を定着させた人物である。勲一等瑞宝章受章。


松方正義は 色々な逸話を残していますが その一つとして 幕末に島津久光が幕政改革を目的として江戸へ行った際に近習番として随行 その帰途で 生麦事件が発生しました。大名行列前方を馬で横切った英国商人を 多くの家臣が隊列を離れて前方に駆けつけるなかで 正義は手薄となった久光公の駕籠の脇をかため 一人身を挺して主君の身の警護にあたりました。この予想外で異常な状況下での正義の沈着冷静な判断と行動が 久光公から高く評価され このことが後に正義が出世する大きな一つのきっかけになったと 伝えられています。

生麦事件が原因となって翌年に起きた薩英戦争(1863年)の結果 イギリスは幕府支持から薩摩藩支持に方針を転換し 薩摩藩も攘夷から尊王倒幕に方針を大転換することになり 明治維新の到来を早めたことを考えると 「生麦事件」は単なる攘夷事件でなく 日本の歴史を大きく変えるターニングポイントになったのではないでしょうか?

青山霊園にある松方正義の墓前で 今から150年前に起きた「生麦事件」のことを想いました。
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青山霊園案内図

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松方正義の墓(5メートル四方の台座の上に建つ 高さ3メートル超の墓碑)

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霊園内を縦断する桜並木の道

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霊園内を縦断する桜並木の道

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