ポーランド共和国が発行するサムライ債(円建て外債 満期4年 年利1.25%)のリスクは何か?

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写真上は ポーランド共和国が発行する個人向けサムライ債(円建て外債 満期4年 年利1.25%)のパンフレットで 大和証券が発売元となって7月27日まで募集中です。 サムライ債は 海外の企業や政府機関などが日本国内で発行する円建て債券(外債)なので 外貨建て債券と異なり 為替リスクがないというメリットがあります。

個人向け日本国債(満期5年)の年利0.41%と比べ 円建てのポーランド国債とも言えるポーランド共和国のサムライ債の年利1.25%は 利率が倍以上も高いという点で 資産を運用するのに日本国債より有利と言えます。

しかしながら リスクとリターンは裏腹の関係にあるので 日本国債(S&Pの格付けAA-)より格付けが低いポーランド共和国のサムライ債(JCRの格付けA-)は 国そのものが破綻するリスクが日本より高いことを示しており 日本国債より有利と判断するのは危険です。

サムライ債のパンフレットによると ポーランド共和国(人口3,800万人 首都ワルシャワ 通貨ポーランドズロチ)は GDP成長率 豊富な労働力 物価上昇率 財政赤字のGDP比率 10年国債利回りなどの評価において EU加盟27カ国の中で優等生であり 投資対象として魅力的なのだそうですが 財政破綻に瀕しているギリシャに起因した最近のEU全体の混迷を考えると EU加盟27カ国の優等生であっても ポーランド共和国の発行するサイムライ債のリスクは 相当高いと言えるのではないでしょうか?

ポーランド共和国は EU加盟国であっても統一通貨ユーロを使っていない(英国も同様)という点で有利ですが EU(欧州共同体)と一蓮托生であることに変わりはないと思います。

サムライ債と言うと 2008年9月に米国のシティグループ(S&Pの格付けAA-)が売り出したサムライ債(期間3年 利回り年3.22%)を思い出します。 このサムライ債は大人気で 発売直後に完売となりましたが 募集期間中の9月15日にリーマンショックが起きたので 発行条件を決めた9月9日から大きく環境が変わったとして 受け渡し日(9月29日)の前に発行が取り止められています。 リーマンショックでシティグループがデフォールト(債務不履行)寸前にまでなったということは 格付けAA-のシティグループが発行するサムライ債であっても 投資対象として相当のリスクがあったということになります。

「愚者は経験から学び 賢者は歴史から学ぶ」と言います。 私は シティグループの歴史から学んでいるので ポーランド共和国のサムライ債には手を出さないことにしました。
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