TBSテレビ「サンデーモーニング」で説明された追加金融緩和による景気回復の仕組みは誤っていませんか?

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12月23日に放送された関口宏司会のTBSテレビ番組「サンデーモーニング」は 12月20日の金融政策決定会合で日本銀行が決めた10兆円の追加金融緩和について 写真上の図(クリックして拡大可)を用いながら その仕組みを 次のように説明していました。

日本銀行が進める金融緩和は デフレを脱却し景気回復に繋げるもので 次のようになる。 先ず日銀が金融機関から国債を大量に購入し その代わりに金融機関に資金供給する。 金融機関は日銀から資金供給されて手元の資金(お金)が増えるので その増えた資金を個人や企業に貸し付け 経済の活性化をはかる。

TBSテレビは「サンデーモーニング」だけでなく 12月20日夜に放送されたTBSニュースでも 同じ図を利用して ほぼ同様の説明をしています。

このTBSテレビによる説明は誤っていませんか? 私はTBSと異なり 以下の如く理解しています。

仮に 追加金融緩和策により 政府が10兆円の新規国債を発行したと想定します。 10兆円の新規国債は金融機関を経由して10兆円の紙幣を増刷した日本銀行により買い取られるので 政府は10兆円の資金を手にすることになります。 10兆円の新規国債を 金融機関としては 政府から買い取り日本銀行に売却する(即ち金融機関を経由する)だけなので 金融機関の手元資金は増えません。 従い 増えた資金を金融機関が個人や金融機関に貸し付けて経済を活性化することは出来ない筈です。 増えた手元の資金を市中にバラマクことができるのは 金融機関でなく 日本政府です。

今回の追加金融緩和で追加発行される10兆円の国債は 実質的に 政府から日銀が直接買うのと同じですが 財政法により国債を政府から日銀が直接買うことは禁じられているので 形式的に 国債は政府から金融機関を介して日銀に売られることになります。 

金融機関が保有する資金(お金)を 追加金融緩和前:A 追加金融緩和後:B とすると

       B=A-10兆円+10兆円  従い B=A

というのが私の考えですが TBSテレビは B=A+10兆円 の如く計算しています。

天下のTBSが追加金融緩和の仕組みについて誤った説明をするとは考えられないので オカシイのはTBSではなく ヒョットすると私なのかも知れませんが・・・・・・・。

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この記事へのコメント

やま
2013年01月02日 20:12
知ったかぶりの誹りを受けることを承知で。
国が国債を発行するのは財政運営のためであり、金融政策(金融緩和)のためではありません(金融緩和のために国が国債を発行することはない)。日銀が買うのは既に市場にある(この場合は市中銀行保有)国債です。市中銀行はその資金を個人や企業に貸し付け経済を活性化するというリクツです。ご承知の通り既に0金利で十分金融緩和はされており、新たな緩和による資金需要効果を疑問視する考えがあるわけですが。日銀による歯止めのない市場からの国債購入は国の財政規律を緩めることにつながる問題(国債下落→長期金利上昇→財政破綻)がありますが、これは金融緩和とは基本的には別の問題でしょう。
白象
2013年01月02日 20:54
やま様
コメントを有難うございます。

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