ITの世界に40年、大連に移り住んで12年の友人が英中日三か国語で書いた自分史「大連の春」を読む

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小中高と同じ学校で一緒に学んだ三上吉彦君が  IBMを定年退職し大連に移り住んでから 早いもので 12年になります。 その三上君が英中日三か国語で写真上の自分史「大連の春;IT世界に40年と人生の詩」(光陽出版 定価1200円 全345頁)を書いたというので 読んでみました。

著者は 1941年東京に生まれ 日本 米国 中国で教育を受けています。 大学卒業後 IBMにて36年働き 定年退職した2001年から中国の大連に移り 大連外国語大学で日本語を1年ほど教えてから IT関連サービスのアウトソーシングを請け負う大連ソフトウェアパーク(DLSP)にて約10年勤め 昨年夏に辞めています。

この本「大連の春」を出す前に 著者は 日本語でかなり長い自伝「飯縄山」を書いていますが DLSP勤務10年を記念して 何人かの友人たちから 大連やIBMで仕事をした経験を書くように勧められたので 自伝「飯縄山」を短くしたものに加筆して 大連にて会った大勢の中国語・英語・日本語を自由に扱える人たちのために 英中日三か国語の自分史「大連の春」を書いたそうです。

著者は 言葉に対する自己評価を 日本語5に対して 英語4 フランス語と中国語2 ロシア語1とし TOEIC(990点満点)は 10年前の試験で3つ間違え975点だったと書いています(P51)。 TEICの試験で975点というのは 教養のあるネイティブと同等レベルであり 英語能力4という自己評価は謙遜のし過ぎです。

自分史「大連の春」の本文は 次に示す一例(P100&101)の如く 見開きの左側頁に英語の文章と写真 右側頁に中国語と日本語の文章を並べており 日本語と英語の文章は 著者自身が書き 中国語への翻訳を友人たち(ボランティア)に頼んでいます。

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(クリックして拡大視可) 

左側頁に英語の文章と写真  右側頁に中国語と日本語の文章を並べている。 写真は左側の頁にしか載っていないので 日本語で読む人は 貴重な写真を見落とさぬよう要注意


三か国語で書かれたこの本がどのように読まれるのか 興味を持ったので 著者自身に問い合わせたところ 推定される配布先は 中国50%  日本45%  英語圏5%だそうです。

この本は 中国や大連に関心のある方 中国でのIT関連アウトソーシングビジネスに関心のある方 ITの世界について関心のある方 英語・中国語を学びたい方 旅行や詩に関心のある方 自分史を書こうと思っている方などに とても興味深い内容となっており お勧めです。

英中日三か国語で書かれた自分史というのは 前代未聞であり ロゼッタストーンの碑文が三つの文字(古代エジプト語の神聖文字ヒエログリフと民衆文字デモティックとギリシア文字)で記述されていることから 著者は この本を「ロゼッタ石様式」で書いたとしています(P329)。

尚 私は 2009年7月に 三上吉彦君を訪ねて大連と旅順に行ったことがあり その時に見聞きしたことを 以下のブログ記事三つに載せたので もし興味あれば 覗いてください。

1. 「大連ソフトウェアパーク」へのアウトソーシングが急増している日本企業のIT関連業務
2. ロシアと日本の統治下に50年間あった「大連」の市内観光
3. 旅順の「203高地」頂上にて日露戦争を想う

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