池上彰 vs. 朝日新聞

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池上彰氏は 毎月1回 テーマを絞り新聞各紙の報道ぶりを読み比べて朝日新聞に「池上彰の新聞ななめ読み」というコラムを連載しています。 「慰安婦問題を考える」と題する過去の慰安婦報道を自ら検証した8月5日付と6日付の朝日新聞記事を読み 池上彰氏が 「慰安婦報道検証、訂正、遅きに失したのでは」という朝日新聞批判の記事を同コラム載せようとしたところ 朝日新聞は掲載を拒否しました。

池上彰氏が反発し 連載打ち切りを申し入れたので 朝日新聞は判断の誤りを認め 9月4日の朝刊でお詫びと共に一度断ったコラム記事を冒頭に添付した如く掲載しました。

吉田清治という文筆家が自らの体験として「済州島で200人の朝鮮人女性を慰安婦として“狩り出した”」と証言したという1982年9月2日の朝日新聞報道について 朝日新聞は今頃になってようやく「吉田清治氏の証言」は虚偽だったとして記事を取り消しています。 同時に 朝日新聞は 別物である「女子挺身隊」と「慰安婦」を混同して1991年に報じたことも誤りだったと認めています。

池上彰氏は 32年も経った今頃になって慰安婦報道を訂正した朝日新聞に対して このコラムで 「遅きに失した」と厳しく批判しており そのことが朝日新聞には受け入れられず 掲載拒否となり 今回の騒動になっています。

池上彰氏の記事内容は とても穏当で良識的であり このような記事を掲載拒否した朝日新聞は 慰安婦報道の誤りに続き掲載拒否の撤回で 恥の上塗りとなっており 「四面楚歌」の状態です。

1982年9月2日に朝日新聞が報じた慰安婦の強制連行に関する吉田清治氏の証言について 産経新聞は1992年に初めて疑問とする記事を掲載しています。 今回 朝日新聞が慰安婦強制連行に関する1982年の記事を取り消したことで 産経新聞は鬼の首を獲った如く勝ち誇っていますが 吉田清治氏の証言が捏造で誤っていたとしても 日本軍による慰安婦強制連行が絶対になかったとは誰も言い切れません。 ないことをないと証明するのは ほとんどの場合 誰も証明できないので 困難です。

1993年8月 宮沢内閣の河野洋平内閣官房長官(当時)は 従軍慰安婦の強制連行を認める談話を発表しましたが 慰安婦証言の裏付け調査なしに行われたものです。 菅官房長官は「河野談話の見直しはしない。 このことは安倍首相も明言している」と述べています。 

朝鮮人慰安婦の強制連行があったかどうかは 不毛の議論であり 河野談話を見直せば 火に油を注ぐことになりかねません。 従い 朝日新聞が吉田証言を捏造と認めたからと言って 河野談話を見直すのは賢明でないと私は思います。 「臭いものには蓋」という諺もありますね。

尚 冒頭の記事ですが 記事をクリックして拡大し更にもう一度クリックすると読める大きさの文字に(私のパソコンでは)なります。

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