ステンドグラスとして制作されたゴッホの浮世絵「花魁(おいらん)」を銀座花郷にて鑑賞

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京都に本店を持つ京懐石料理店・銀座花郷(銀座2丁目)へ昼食会で行ったところ 冒頭のステンドグラスが店内のインテリアとして飾られており 店員の説明によると 江戸時代後期に制作された日本の浮世絵「花魁(おいらん)」をゴッホが模写し その模写絵を工芸家・臼井定一氏がステンドグラスにしたそうです。

この説明を聞いて 臼井定一氏(現在67歳)は 何故 ステンドグラスの「花魁」を ゴッホの模写絵からではなく日本の浮世絵からダイレクトに制作しなかったのか 私には不可解でした。 ゴッホの模写絵よりオリジナルの浮世絵から直接制作した方が作品の鮮明度が増す筈と思ったからです。

調べたところ 印象派画家ゴッホ(1853~1890年)が模写した「花魁」は 江戸後期の浮世絵師・渓斎英泉(1790~1848年)の「雲龍打掛の花魁」を基にしたものと分かりました。 二人の作品は以下です。
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ゴッホが渓斎英泉の浮世絵「雲龍打掛の花魁」を模写して制作した「花魁」の絵。 ゴッホの絵は原色の黄色を多用することに特色があり この絵の背景は黄色となっている。

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渓斎英泉の浮世絵「雲龍打掛の花魁」

上に示した二人の作品を見て 渓斎英泉の「花魁」が地味な色使いなのに対して ゴッホが模写した「花魁」は極彩色を用いた鮮やかな色彩になっていることが分かります。 ステンドグラスとして制作するなら 色鮮やかなものにしたいので 臼井定一氏がゴッホの模写絵を基に制作したのは当然と思いました。

ゴッホと渓斎英泉の「花魁」は左右が逆になっていますが 渓斎英泉の「花魁」は下絵であり 下絵を基に版画刷りすると左右が逆になります。 ゴッホは版画刷りの浮世絵を模写したことになります。

銀座花郷は デビアス銀座ビルの10階と11階にあり 二つのフロアーが吹き抜けになっています。 店内を飾る臼井定一氏制作のステンドグラスとして 「花魁」の他にも 天井にゴッホの描いた「梅」 吹き抜けフロア壁に宝石店創業者ティファニーの息子がデザインした「孔雀」も飾られています。

銀座花郷の自慢は 京懐石料理と店内を飾るステンドグラスですので 食事をする機会があれば ステンドグラスの鑑賞もお忘れなく!

蛇足ながら 「ステンドグラス」は英語で“Stained Glass”で “stained”とは“汚された・着色された”という意味です。
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銀座花郷の店内。 吹き抜けフロアの階段を上がった右奥に「花魁」が見える

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ティファニーのデザインした「孔雀」を基に制作された巨大なステンドグラス(2009年制作)

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定員12名の個室。 

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