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zoom RSS 日産が年内に発売するレンジエクステンダーEVはトヨタのハイブリッド車に代るエコカーの本命となるのか?

<<   作成日時 : 2016/03/10 06:56   >>

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雑誌・選択2月号は「世界が見限り始めたハイブリッド車;行き詰まるトヨタのエコカー戦略」と題する上掲の記事(全2頁中の1頁)で HV(ハイブリッド車)頼みのトヨタはエコカーの負け組になる恐れがあると次の如く指摘しています。

販売の最前線で HVよりも車両価格の安いガソリン車の燃費が向上しHVの競争力は低下し HVの賞味期限が近づいている。 昨年末にモデルチェンジした4代目となるプリウスに先代までの勢いはない。 米国カリフォルニア州は 州内で年6万台以上売るメーカーに2018年から販売台数の16%をエコカーとするよう義務付けるが HVを「非エコカー」扱いにしており エコカーの販売枠を満たせない場合には一台につき5000ドルの罰金を課すことになる。 ライバル企業は より環境性能の高い電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)の開発にシフトしているが トヨタの動きは鈍く このままでは エコカーの負け組になる恐れがある。 日産自動車は年内に小型車「ノート」にレンジエクテンダーEVモデルを追加する。 レンジエクステンダーEVは エンジンが発電専用なので プリウス(HV)のように駆動系をエンジンとモーターで分担する必要がなく その分 構造も簡単で高度な技術もいらずコストも抑えられ 航続距離が短いというEVの欠点も解決される。

この記事を読み トヨタやホンダの既存HVに代りレンジエクステンダー(Range Extender)EVが次世代エコカーの本命になるという印象を得ましたが 本当にそうなのでしょうか?

「レンジエクステンダーEV」というのは ガソリンエンジンを駆動用でなく発電専用とする電気自動車です。

ハイブリッド車(EV)には 「シリーズ方式」「パラレル方式」「シリーズ・パラレル併用方式」という3種類があります。 レンジエクステンダーEVは この内 最も単純な方式(構造)の「シリーズ方式」で トヨタやホンダは3種類ある方式を全て検討した結果 最も優れ最も複雑な「シリーズ・パラレル併用方式」をHVとして開発・販売しており レンジエクステンダーEVの方がトヨタやホンダの既存HVより優れているという雑誌・選択の説明は誤解を与えます。

エンジンを発電専用としてレンジエクステンダーEVに使うより エンジンを駆動用に直接利用した方がエネルギーの効率は常識的に考えて高い筈です。 レンジエクステンダーEV は EVの欠点である短い航続距離を延ばす効果はありますが 既存のHVに代る次世代エコカーの本命として普及させるには 車両価格や性能面などを含め まだまだ解決すべき問題が多く残されていると思います。

日産が年内に発売するレンジエクステンダーEVは マーチのプラットフォームをベースにして小型ミニバン「ノート」のシリーズとして発売されるもので 1200ccの直列3気筒ガソリンエンジンを発電専用にします。 小売価格や性能がどんなものになるのか 未だ分かりませんが 総合的に判断して車両サイズが一回り大きいトヨタのプリウスより優れた車として次世代エコカーの本命になるとは考えられません。 雑誌・選択はトヨタに対して批判的な記事が多いので 今回の記事もその流れではないでしょうか? レンジエクステンダーはハイブリッド車の一つであり ハイブリッド車が次世代エコカーの本命にならないというのであれば レンジエクステンダーも同じです。

既に市販されているレンジエクステンダーEVとして BMWの「i3」があります。 二輪車用に開発された650ccの2気筒エンジンを発電専用とするもので 満充電で160km走ることができ 発電用エンジンを利用して航続距離を300kmに延ばすことができるそうです。 BMWi3のように発電専用エンジンとして排気量の小さい650cc(38馬力)程度の二気筒の直列エンジンを利用すれば EVの航続距離を延ばせるので 軽自動車に代るものとしてレンジェクステンダーEVの市場はあるかも知れませんが 次世代エコカーの本命になるとは考えられません。

トヨタも乗用車ヴィッツに直列二気筒の水冷エンジン(13馬力)をレンジエクステンダーEV用に開発中という報道もありますが 本気なのかどうか私には疑問です。
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レンジエクステンダーEVとして市販(日本国内価格は約550万円)されているBMWi3。 車のサイズは日産・ノートやトヨタ・アクアとほぼ同じ

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
記事感謝。 HVが発売されたときに、鉄道ではジーゼルカーが昔からあり、エンジンを発電専用になぜしないのか?と不思議に思っていました。3種の検討結果は、効率の問題だけですかね?
sirouto
2016/03/10 10:02
siroutoさま
燃費だけ考えると小さな車ではシリーズ方式のレンジエクステンダーの方が良いかも知れませんが 加速性能や車両価格など総合的に判断すると駄目と私は解釈しています。
白象
2016/03/10 10:29
専門的な知識が必要な批判含みの記事と、
感動物語の発売、非常に興味深いです。

私のなかでは、2009年2月末に発売された
「俺は、中小企業のおやじ」を越える本はまだないです。
もうなくてもいいかなって思ったりして、
最近は本を探し求めることもなくなりました。

時代も人のニーズも変わったのかもしれません。
批判記事のほうが従来型のように思えたりします。

春ですし気持ちも新たに心も軽くという気持ちで。
駄文失礼しました。
春になりスマホ桜に
2016/04/04 23:48
春になりスマホ桜に様
私の駄文をお読みいただき有難うございます。
白象
2016/04/05 05:06

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