映画「スポットライト」を観て聖職者(神父)の妻帯を禁じるカトリック教会の闇(やみ)を想う

画像
カトリック教会の聖職者(神父)らが 子供たちに性的虐待(淫行)を繰り返し 組織ぐるみで隠していたことを米国の地方紙・ボストン・グローブが2002年1月に明かし 全米だけでなく全世界に衝撃を与えた特ダネ記事を基にした映画「スポットライト 世紀のスクープ」を観ました。

この特ダネ記事を1年にわたり連載したボストン・グローブ紙は 2003年のピューリツアー賞を受賞し この記事を映画化した「スポットライト」は 今年のアカデミー賞で作品賞と脚本賞をW受賞しています。 映画のあらすじは以下です。

ボストン・グローブ紙の特ダネ記事「スポットライト」欄を担当する4人の記者は 地元とのしがらみのないユダヤ人としてマイマミから着任した新任の編集局長バロン(リーヴ・シュレイバー)から 地元のカトリック教会・ケーガン神父が児童に性的虐待を加えているという疑惑を調べるよう指示される。 読者の53%がカトリック信者であるグローブ紙にとって 地域の絶対的権威であるカトリック教会に盾突く記事を書くことは暗黙のタブーだった。 神父を神様と慕う貧しい家の子どもに近づき 目を掛けてもらえるうれしさに付け込む犯行は卑劣だが 教会は疑惑について全面的に否定 親を含め地元の熱心な信者たちは事件をもみ消そうとし 教会を有利な示談で救う弁護士も存在した。 しかし 事件の被害者や弁護士らへの地道な取材を積み重ね、80人以上の神父たちが子供たちを餌食にして同様の罪を犯しているおぞましい実態と、その背後に 神父たちの犯罪を 病気療養・休職などを名目にして転属(異動)させる教会の組織的な隠ぺい工作が明らかとなる。

カトリック教会の聖職者(神父)が子供たちを餌食にして常習的に性的虐待(淫行)を加えていることは 昔から一部の人に知られていましたが そのようなことが起きる根本的な原因として プロテスタント教会と異なり カトリック教会は聖職者(神父)の妻帯を禁じていることがあります。

ボストン・グローブ紙の功績は 神父の6%が性犯罪にかかわっていることを知り 標的を個々の神父ではなく カトリック教会という教会組織にした点です。 「スポットライト」記事掲載により 1000人以上の被害者が続々と名乗りを上げ 249人の神父が告発され ボストン大司教・ロウ枢機卿は辞任に追い込まれ 更にこの事件は全米と全世界に波及します。

カトリック教会は バチカンに本部があり 全ての神父がそこから派遣されるということは 神父の犯罪を組織的に隠ぺいしたことを バチカンのローマ法王も知っていたと疑われました。

神父の6%が性的虐待(淫行)という犯罪にかかわっていたというのは 由々しき問題ですが 妻帯を禁じるカトリック教会の教義を変えられないので この問題は今後も続くのではないでしょうか?

カトリック教会が聖職者(神父)の妻帯を認めないのは 「万人祭司」という教理を認めないからだそうです。 神父の持つ権力をその子供に譲り渡すと バチカンの統率力が段々と弱まるので そうさせないために妻帯を禁じ子供を作らせない一代限りの職にしたという罰当たりな見方もあるそうです。
画像

画像

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 6

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた 驚いた

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック