黒部峡谷トロッコ電車の終点・欅平駅から足を延ばし「祖母谷地獄」まで往復

片道1時間20分のトロッコ電車には 窓のない普通列車と窓のある客車の2種類があり 雨天でなければ風を感じながら大自然との一体感を味わえる普通列車の方が良いです。
黒部峡谷トロッコ電車は もともとは黒部川電源開発のための資材運搬用鉄道として建設が進められたもので その後 旅客も乗せるようになり 今ではトロッコ観光のパイオニアにとして高い人気を誇っています。
黒部峡谷は富山県東部を流れる黒部川の中流部と上流部に形成された深い峡谷で 日本三大渓谷の一つに挙げられています。 総延長85kmの黒部川は 富山県と長野県の境にある北アルプスの鷲羽岳(わしばだけ)に源を発し 黒部ダムとトロッコ電車の終点・欅平を経由して富山湾に流れています。
トロッコ電車は黒部峡谷を黒部川に沿って敷かれており 終点の欅平駅では 河原から34mの高さにある黒部川に架かる長さ86mの赤い橋「奥鐘橋」が観光の目玉になっています。 欅平駅から黒部川の下流に向かって遊歩道を30分ほど歩くと川幅が3~4mと狭いので猿が飛び越えたという「猿飛峡」がありますが 落石の恐れがあるので途中で通行止めとなっていました。
標高599mの欅平駅から黒部川に架かる奥鐘橋を渡った地点は 祖母谷川(ばばだにがわ)との合流点になっており 祖母谷川に沿って名剣温泉を経由して祖母谷温泉まで2時間かけて歩いて往復しました。 祖母谷温泉の近くには「祖母谷地獄」という祖母谷温泉の90度℃を超える源泉が湧き出ていました。 トロッコ電車で欅平駅までとんぼ返りするのはもったいないので 欅平駅周辺を散策するだけでなく 足を延ばして祖母谷温泉の源泉「祖母谷地獄」を訪ね祖母谷川が形成する峡谷の素晴らしい景観を楽しむべきです。
私は10年ほど前に 長野県の大町から富山県の立山まで黒部ダムを経由する「黒部立山アルペンルート」を通ったことがありますが 今回の旅行で 黒部川・黒部峡谷・黒部ダム・欅平・宇奈月温泉の位置関係を初めて理解できました。

欅平駅へ向かうトロッコ電車

黒部峡谷の欅平駅

欅平駅屋上から見える黒部川に架かる奥鐘橋

黒部川の河原から見える高さ34mの奥鐘橋

猿飛峡へ行く遊歩道と黒部川

祖母谷温泉の源泉・祖母谷地獄の表示

祖母谷地獄

祖母谷温泉
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