三途の川を渡り日本三大霊場の一つと言われる下北半島の「恐山」を訪ねる

osoresan1.JPGJR東北新幹線の八戸駅にて青い森鉄道に乗り継ぎ下北駅で降りてから タクシーで日本三大霊場の一つと言われる青森県下北半島の「恐山(おそれやま)」を訪ねました。 この世のものとは思えないおどろおどろしい景観がテレビ番組で紹介されるのを何度か観たので いつか訪ねてみたいと思っていましが 今回そのことが実現しました。

恐山は 唐で修業した円仁(慈覚大師)が862年に開基した曹洞宗(もともとは天台宗)の寺(本尊は地蔵菩薩)で 辛苦の末にたどり着いたこの場所は まさに探し求めていた霊山で むきだしの岩肌からあちこちで噴き出す火山性ガス・蒸気と深く澄み渡る宇曽利山湖の光景は 慈覚大師の目に極楽とも地獄とも見えたようです。

「恐山」という山は存在せず、宇曽利(うそり)湖を囲む釜臥山、大尽山などの八峰を総称して「恐山」と呼んでいます。 宇曽利湖は 火山の噴火で形成された強い酸性のカルデラ湖です。 湖水は強い酸性のため魚類は酸性に適応力のあるウグイしか生存できず 白い砂で形成された浜辺は「極楽浜」と呼ばれています。

恐山の境内に 1周3km程の参拝コースがあり、徒歩約45分で巡ることができます。 そこには 地獄に見立てられた「賽の河原」「無間(むげん)地獄」「重罪地獄」「賭博地獄」といった場所があり 宇曽利湖畔の静かで平和な光景と共に 死後の「地獄」と「天国」という別世界を想起させます。

「恐山」への入り口には、「三途の川」が流れており 悪人は川に架かる「太鼓橋」を渡ることが許されないと言われています。 上掲の写真は 「太鼓橋」の手前に造られた「脱衣婆」と「懸衣翁(けんねおう)」の像で 中国の経典に 人が亡くなって三途の川まで来ると そこに「脱衣婆」と「懸衣翁」が待ち構えており 身ぐるみを剥がされ その衣類を傍らの柳の枝に架けてみて 枝の垂れ下がり具合で生前の悪行が判断され その後 閻魔大王により地獄か天国のどちらに行くのか判断されるそうです。

古代エジプトにも同様の神話があり 生前の行いが正しかったどうかを冥界の王オシリス神が裁くために 死者の「心臓」と真実を意味するマアト女神の「羽」が天秤にかけられ 生前の行いが正しいと天秤は釣り合い 永遠の命を約束されるが 釣り合わないと 死者の心臓は横で待つ怪獣に食べられてしまい復活できないというものです。 死後に地獄に行くか天国に行くかを裁く中国とエジプトの神話は良く似ていると思いました。

恐山は、春と秋の二大祭期間に限り 死者の御霊を呼び寄せ死者の言葉を伝える(口寄せする)イタコ(いたこ)という霊媒師(巫女)が居る霊場としても有名です。

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三途の川と太鼓橋

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山門

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地蔵殿の左側に「賽の河原」など地獄に見立てられた場所がある

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地獄に見立てられた場所

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地蔵殿から見た境内

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地獄に見立てられた場所

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慈覚大師堂

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宇曽利湖畔の極楽浜

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宇曽利湖と重罪地獄

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