上野で開催された「御即位記念・正倉院展」を観て奈良の都(平城京)が真っ盛りだった頃を想う

shosouin2 (2).jpg正倉院展は 11月14日まで奈良国立博物館にて開催中ですが 今年は御即位記念特別展として 上野公園の東京国立博物館でも11月24日まで開催されているので 午前中に上野へ出掛けたところ 長蛇の列で約1時間入場を待つ人たちのために日傘が用意されていました。 

正倉院宝物は 光明皇后が聖武天皇の御遺愛品を東大寺大仏に捧げたことに由来し およそ1260年にわたり守り継がれてきた世界的にも比類のない文化財で 特別展では110点が出品されています。 「シルクロードの終着点」とも呼ばれる正倉院に保存された品々は 遠く大陸から持ち込まれた国際色豊か品々と奈良時代(8世紀)の日本の文化や技術の精華を示す品々で 奈良時代の文化と東西交流の証になっています。

上掲写真の伎楽面・酔胡王は 酔っぱらった胡の国(ペルシアをはじめとした西アジア)の王様が従者を従えて舞い踊る演目に用いられた酔胡王の伎楽面で 正倉院に伝わる数多い伎楽面の中でも白眉のものだそうです。

正倉院宝物を保有していた聖武天皇(在位期間724~749年)は 仏教を深く信じて東大寺を建立し大仏(廬舎那仏)を鋳造したことで知られています。 仏教の興隆に伴い美術工芸が著しく発達し 唐の文化を積極的に取り入れて現出したのが いわゆる天平文化(てんぴょうぶんか)で 聖武天皇のときの元号天平を取って天平文化と呼ばれています。

聖武天皇の時代に 奈良の都が活気に溢れ繁栄していたことを示す万葉集の有名な歌として

青丹よし奈良の都は咲く花の薫ふが如く今盛りなり

というのがあります。 この歌が詠まれたのは 平城京に遷都して20年になり 奈良の都が大帝都の偉容となった聖武天皇の時代で 「奈良の都(平城京)は美しく咲き照り映える花のように今が繁栄の真っ盛りだ」と 奈良の都を賞賛しています。

今回 「正倉院の世界」と題する特別展を上野で観て 奈良時代の優れた文化(天平文化)と奈良の都(平城京)の繁栄を 改めて知りました。
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螺鈿紫檀五弦琵琶(らでんしたんごげんびわ)。古代インド起源の琵琶

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海磯鏡(かいききょう)。唐の時代に造られた白銅製の鏡

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この記事へのコメント

辻岡政男
2019年11月08日 10:02
大変面白そうな展示の様子が、ブログの文章と写真から伝わってきます。私も来週あたり上野へ出かけます。やはり現物を見るのはいいですね。楽しみにしています。
白象
2019年11月08日 12:16
辻岡さま
コメントを有難うございます。