離婚調停を題材にしたNETFLIX配信映画「マリッジ・ストーリー」を観て1979年の名画「クレーマー・クレーマー」を想起する

marriage1.jpg今年の第92回アカデミー賞で作品賞のほか主演男優、主演女優、脚本など計6部門にノミネートされ、女性弁護士を演じたローラ・ダーンが助演女優賞を受賞した映画「マリッジ・ストーリー」を観ました。 NETFLIX配信なので大手映画館での上映がなく 場末の映画館UPLINK澁谷にて観ることになりました。

離婚調停を題材にした映画で その概要は次のようなものです。

女優のニコール(スカーレット・ヨハンソン)と舞台演出家のチャーリー(アダム・ドライヴァー)は、かわいい息子がいる仲のいい家庭を築いていた。 しかし チャーリーは自分の仕事の拠点がニューヨークなので ニコールにもこちらに住んでもらわないと困るというスタンスで、ロサンゼルスにて女優として活躍していたニコールをニューヨークに移らせチャーリーの劇団に縛り付けていた。 自分の主体性を失ない夫の劇団に従属させられていると感じたニコールは不満を段々と貯め込み 夫婦関係は少しずつ悪化し 離婚を決める。 円満な協議離婚を望んでいたが、ため込んできた相手への怒りを爆発させ、負けず嫌いの二人は離婚弁護士を雇って争うことになる。

女性の社会進出が進む中で、夫の影に隠れて内助の功を果たすことが女性の役割だという考え方は世界中で受け入れられなくなっており 離婚調停が始まると、2人はニューヨークとロサンゼルスに別居し、お互いに自分が有利に離婚でき、かつ親権を少しでも多く保有できるようにするための「戦い」が始まります。

円満な協議離婚を 当初 望んでいても 離婚調停でお互いに弁護士を立てて争うことになると 勝利して自分の望むものを手にするために 相手を傷つけることも必要となるので 離婚調停は泥沼化し醜い争いになります。 この映画を観て 単独親権で息子を育てていた元夫(ダスティン・ホフマン)が親権を取り戻したくなった元妻(メリル・ストリープ)と裁判で争う1979年に公開されたアカデミー賞作品賞の映画「クレイマー、クレイマー」を想起しました。

離婚協議において 日本と欧米で大きく異なるのは 親権をどちらが持つのかという点です。 親権とは 両親が離婚した場合に未成年の子供をどちらが引き取り育てるかということです。 日本のように単独親権ならば 親権と養育権は夫婦のどちらかになりますが 米国映画「クレーマー・クレーマー」では 単独親権を一度は得た夫に対して養育権(単独親権)を取り戻そうとする妻と争うことになります。 米国では映画が製作された当時 単独親権が一般的でしたが 最近では共同親権が一般的になっています。

フランスでは 共同親権が一般的なので フランス映画「ジュリアン」では 共同親権に伴う悲劇を描いています。 映画「ジュリアン」を観た私の感想は 赤字部分をクリックしてご覧いただけます。

離婚裁判を題材にした欧米の映画は 裁判で未成年の子供の養育権を争う場面が見ものですが 日本は単独親権なので 親権を争っても養育権はほとんど争いにならないので 映画にならないようです。
marriage2.jpg
marriag2e3.png

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント