雑誌・選択4月号記事「トヨタが副社長ポストを廃止し執行役員に一本化した真相」を読み想う

sentaku4gatu.jpg雑誌・選択4月号は「トヨタ副社長ポスト廃止の真相・”大輔社長”最短での実現に布石」と題する上掲記事を載せています。 その概略を簡単にまとめると以下です。

トヨタは4月1日付けで副社長ポストを廃止し執行役員に一本化した。 豊田章男社長は「執行役員の階層を減らし意思決定を迅速にするのが目的」と発表しているが これまで執行役員として存在した常務・専務・副社長という階級が全てなくなったので 豊田章男社長の長男・大輔(現在30歳前半)が最短距離で社長の椅子に辿り着くことが可能となった。 トヨタは2018年に相談役と顧問の人数を大幅に減らしたが 大輔を後継者にするために,文句を言う邪魔者を排除する仕掛けだった。 現在 22名の執行役員が存在する中で 豊田章男社長兼執行役員が残る21名の執行役員を直接指揮する独裁体制が整ったので 大輔は豊田家以外の社長2代を挟んでその次に社長となるという見方がもっぱらだ。

トヨタが発表した4月1日からの役員体制(赤字部分をクリック)を見ると 役員として「取締役」と「執行役員」の2種類が存在しています。 「取締役」は 会社法の規定に従い経営に関する「意思決定」と「業務執行」を行うのが本来の役割ですが 最近ではトヨタを含む多くの会社で「業務執行」を執行役員に委ね「取締役」には経営に専念させる目的で「意思決定」のみ行わせるようになっています。 執行役員は会社と雇用契約を結ぶ従業員の立場ですが 取締役は会社との雇用契約がなく従業員でありません。

執行役員制度が生まれる前のトヨタは 取締役として 名誉会長・会長・社長・専務・常務・取締という6階級が存在し 従業員の最上級職は部長でした。 部長は各ステップを踏んで最終決裁を得ていたので 迅速な意思決定ができないという問題がありましたが 執行役員という役職が部長と取締の間に新たに生まれたので 意思決定が更に遅くなりました。

トヨタは この問題を解決するために 取締役と執行役員の役割を分け 取締役の担当業務をなくし 業務の実行を執行役員に委ねることにし 執行役員の階級を一本化する体制に変更しました。 迅速な業務の実行を可能にする体制なので評価できますが 雑誌・選択の指摘が真相なら 嘆かわしいことです。

トヨタの「取締役」は飾り物になっており 会社の実質的実権は執行役員が握っています。

雑誌・選択はトヨタに批判的な記事が多いので この記事が正鵠を得たものかどうか分かりませんが 豊田章男社長兼執行役員が21人の執行役員を直接指揮するのは 誰が考えても無茶であり無理です。 トヨタ発行済株式の2%しか保有していない豊田家がトヨタの社長を世襲して当然と章男社長は考えているのでしょうか?

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