大山(標高1252m)初登頂と落語「大山詣り」

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写真上は 大山(神奈川県)の頂上に立つ標識です。 過日 ケーブルカーを利用せずに麓(ふもと)から3時間かけて頂上(標高1252m)まで登りましたが きつい登りが多く結構たいへんでした。

新宿駅から小田急線に乗り伊勢原駅で下車し バスで登山口(大山ケーブル駅)まで行き 登山口→女坂→阿夫利神社下社→ヤビツ峠分岐→頂上(阿夫利神社本社)→見晴台→二重滝→男坂→登山口 の如くぐるっと回り往復しました。 山頂からは好天なら 富士山 相模平野 都心の高層ビル群などの絶景を楽しめるというので期待しましたが あいにくの春霞でダメでした。

大山は別名を雨降山(あぶりさん)といい 古くから雨乞いと商売繁盛の神様として人々の信仰を集めてきた霊山です。 大山信仰が最も盛んになったのは江戸時代で 多くの庶民が「講」を作ってお金を貯め 江戸から4~5日かけて大山詣でを兼ねた小旅行をしたそうで 有名な落語に「大山詣り(おおやままいり)」というのがあります。 あらすじは次のようなものです。 

江戸長屋の住人たちが大山参詣を前にして 旅の間に喧嘩をした者は髪を剃るという罰則を決める。 参詣が無事にすんだ帰り道 宿で入浴中に泥酔した熊が仲間と喧嘩になる。 熊が酔いつぶれている部屋に 収まらない仲間が来て髪をそり落とし 置き去りにしたまま 翌朝 一同は宿を発つ。 女中に起こされた熊は 駕籠で一同より先に帰り 長屋のかみさん達を集める。 帰りの金沢八景見物から乗った船が突然の疾風で沈没し 助かったのは熊一人だけ とりあえず報告をとの話にかみさん達は仰天する。 かみさん達は 一同の菩提を弔うつもりと 熊が手ぬぐいをとって見せた坊主頭を見て熊の話を信じ 熊によりその場で髪を切られ全員が尼さんになる。 帰ってきた一同は大数珠を繰り回しながら念仏を唱えている尼たちが 自分の女房であると知り いきり立って熊をたたき伏せようとする。 止めに入った先達(旅の案内役)吉兵衛が 「おめでたいじゃないか お山は無事にすんだし うちィ帰ってみれば みなさん お怪我(お毛が)なくっておめでたい」

私は 大山から戻った後に 古今亭志ん朝によるこの落語「大山詣り」をカセットテープ(40分)で改めて聞きましたが 「講」でお金を貯め 江戸(日本橋)から大山まで17kmもある距離を信仰心と遊びで4~5日もかけて大山詣でをしていたという江戸庶民のバイタリティーに驚きました。 

熊さんというのは貧乏人の代表と思っていましたが  帰路は一人で程ケ谷の旅籠から駕籠に乗り皆より早く江戸に戻っているので 結構裕福な人だったようですね。
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阿夫利神社下社

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下社裏からの登山道(石段)

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大山頂上本社の標識

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見晴台

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二重の滝

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