筆頭株主のトヨタは「曙ブレーキ」を無慈悲にも見殺しにしたのか?

akebono1.jpg米国事業の不振から破綻に瀕していた曙ブレーキ(株)は 事業再生ADR(裁判以外の紛争解決)を申請し その前提条件となる日本政策投資銀行やメガバンクなどの事業再生ファンド(JIS)による200億円の出資(無議決権優先株)が 9月27日の臨時株主総会で承認されました。 財務基盤を強化して事業再生を図るもので その概要は以下です。

1. 取引金融機関は総額560億円の債権を放棄する。
2. 事業再生ファンド(JIS)は200億円を出資(無議決権優先株)
  する。
3. 現在の資本金199億円について100億円減資した上で事業再生
  ファンドの出資する200億円の内100億円を増資に充て 
  残る100億円を資本剰余金に充てる。
4. 取締全員(3名)は退任し取締4名を選任し経営体制を一新する。

冒頭の写真は 雑誌・選択9月号に載った「筆頭株主トヨタによる曙ブレーキ見殺しの残酷」と題する記事で 筆頭株主として11.6%出資するトヨタが曙ブレーキの支援に応じず見殺しにしたと報じています。 信元久隆会長兼社長はトヨタ系部品サプライヤー228社で構成する協豊会の会長まで務めた人であり 「世界の完成車メーカーのほぼ全てと取引している曙ブレーキに系列色が強まることは好ましくない」という理由で支援しないトヨタは 余りにも無慈悲で残酷という内容です。

トヨタの社長が豊田章男氏でなかったら このような無慈悲なことは絶対にしなかった筈とトヨアOBの私は思いますが 無慈悲にならないとトヨタも生き残れないほど厳しい時代になったということなのかも知れませんね。

引責辞任した信元久隆氏の父親は、1964年から1990年まで同社の社長を務め「中興の祖」と呼ばれた故・信元安貞氏です。55年間も続いた"親子経営"に終止符が打たれることになり 安貞・久隆親子を良く知る私には感慨深いです。
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雑誌・選択9月号記事(全2頁の2頁目)

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