コロー展の人物画「真珠の女」と風景画「モルトフォンテーヌの想い出」

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上野の国立西洋博物館で開催中の「コロー展」を7月11日に見てきました。 カミーユ・コロー(1796-1875)は 印象派の画家に影響を与えた風景画家と私は理解していましたが 人物画もスバラシイことを この展示会で初めて知りました。

写真上はコロー展(8月31日まで開催予定)の看板になっているコローの人物画「真珠の女」です。 “コローのモナリザ”とも称され しばしばレオナルド・ダ・ヴィンチの《モナリザ》に比較されてきた人物画で コローが死ぬまで手放さずに客間に飾っていた特別な作品だそうです。

写真下(1枚目)も「青い服の婦人」と題するコローの人物画で コローが亡くなる1年目前の1874に制作された傑作だそうです。 「真珠の女」がクラシカルで古典的な書き方なのに対し 「青い服の婦人」はモダンな動き感じさせる絵となっています。

コローは風景画家として知られ 銀灰色を帯びた鈍色に輝く抑制的な色彩・色調を用いて夢想的な雰囲気を強く感じさせる「森の風景」を多く描きましたが 上記の如く強い意思を感じさせる気品の高い優美な女性を描いた優れた人物画(肖像画)も多く残しています。

7月13日のNHK教育テレビ「新日曜美術館」は「コロー展」を取上げていました。 番組の中で 「森」と「女性」は描く対象として随分かけ離れているが 「女性も森も生命をはぐくむ」という点でコローの認識は同じだったという解説者(コロー展の企画者)の説明 に私はナールホドと感心しました。

写真下(2枚目)の絵「モルトフォンテーヌの想い出」 (1864年)は コローの詩的風景画として最も人気の高い作品だそうです。 繊細な写実性の中に抒情詩的な情緒性を感じさせる淡い光と霧に包まれた幻想的な水辺の森の風景は 当時 絶大な人気を博したほか ルノアールやモネを含めた後の印象派画家に大きな影響を与えました。

7月5日のテレビ東京「美の巨人」では コローを風景画家として取り上げ 代表作「モルトフォンテーヌの想い出」を例に コローが風景画家として秀でていたのは 森の風景を幻想的に描くために敢えてぼんやりと曖昧に描き 「心象的な風景」という新しい風景画を生み出した点にあると解説していました。

結論として コローという画家は 人物と風景を色々な描写方法で描くことのできたレインジの広い天才画家ということになります。

展覧会で絵を見ても私には正直言って良く分かないのですが 「新日曜美術館」や「美の巨人」や「迷宮美術館」などの解説を聞くと 絵が何を表現しようとし どこがスバラシイのか何となく分かった気にいつもなります。 私の性格が素直で人を信じやすい(騙されやすい)からでしょうか??

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人物画「青い服の婦人」(1874年)


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風景画「モルトフォンテーヌの想い出」(1864年))

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この記事へのコメント

Y’姪っ子
2008年07月27日 11:13
私も美術館巡りが大好きです。名古屋はなかなか素通りされてしまいます。モネには行かなければと思っています。コローは先日教育で放映していて、みたいなと思いました。東京は多くの美術館で色んな物が見ることが出来ていいですね。
白象
2008年07月27日 19:21
Y’姪っ子様
コメントを有難うございます。 私も名古屋に5年ほど住みましたが 美術展は確かにハンディキャップがありそうですネ

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