アメリカ公民権運動を振り返り黒人初の大統領就任を考える講演会

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米国の第44代目大統領に初めてアフリカ系アメリカ人のバラク・オバマ氏が就任したので この機会に「アメリカ公民権運動の歴史を振り返ってみよう」という講演会が東京アメリカンセンターにて開催されたので出席しました。

講師は米国大使館政治部書記官 Jamie O. Roane氏(写真上)でした。 主催のアメリカンセンターは米国大使館の広報活動を行う部署で 東京(溜池) 名古屋 大阪 福岡 札幌に各センターがあります。

講演では 1987年にエミー賞を受賞したアメリカの公共放送PBS製作の番組「Eyes on the Prize(勝利を見すえて)」を見ると共に アメリカ公民権獲得闘争の歴史について講師の説明を聞きました。 黒人発の大統領が今回誕生するまでに公民権を獲得するための長くて壮絶な戦いがあった訳で それだけにバラク・オバマ大統領就任というのは歴史に語り継がれる画期的なことであることを講演会で改めて知りました。

建国以来 黒人に一般市民としての権利を一切与えない奴隷制度はアメリカで合法的なものとされましたが 南北戦争(Civil War)終了後の1865年になって奴隷制度は憲法で禁止されます。 しかし奴隷制度が憲法で禁止された後も 黒人と白人の間の各種差別制度(各種施設への立入 人種別学校 選挙権など)は続き このような差別の撤廃を求めたのがアメリカでの公民権(Civil Rights)運動でした。

人種差別制度を大きく揺さぶる大衆運動に火をつけたのがローザ・パークスでした。 1955年にバスの中で白人乗客に席を譲らなかった黒人主婦ローザ・パークスが逮捕されたのは不当としてバス利用ボイコットが始まり この運動はマルチン・ルーサー・キングに指導され1956年に人種差別バス制度は憲法違反という最高裁の判決が出されます。 

それ以降も 人種別学校制度や選挙権などに対する差別撤廃を求める運動は続きますが ケネディー大統領が1963年に公民権法案を議会に提案し ケネディー大統領暗殺後 新大統領リンドン B. ジョンソンが1965年8月に投票権法(文字の読み書きが出来ない人に投票権を与えないLiteracy Testなる文盲摘発テストの廃止など)に署名し 公民権運動は確固たる最終的な勝利となります。

それから約35年後の2009年1月に黒人発の大統領としてバラク・オバマ氏が就任したことは 公民権運動の中で実に画期的なことです。 しかしながら アメリカの人種差別は根深い問題で 給与差 失業率 進学率 犯罪検挙率などを見ると人種間の格差は今も顕著であり 人種差別は形を変えて今も続いていると言えます。

尚 講演では アフリカ系アメリカ人(African American)という表現に統一し 黒人・ニグロ・ブラックアメリカンといった表現は一切使われませんでした。
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