トヨタはリチウムイオン電池に代わる「全固体電池」の実用化で電気自動車(EV)でも覇者になれるか?

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環境規制が世界的に強まり ガソリン車から電気自動車(EV)への移行が加速すると見られる中で トヨタは日産自動車やテスラモーターズ等と比べ EVの商品化に出遅れていると指摘されています。

そういう見方も出来ると思いますが 2016年時点で EV販売が全世界の自動車販売に占めるシェアは未だ1%未満であり 走行距離 価格 充電時間 安全性などの面においてガソリン車より劣るEVが普及するために克服すべき課題は多く ハイブリッド車やPHVで蓄積した電気モーターの技術はEVにも使えるので 電池を改良できれば 今後 トヨタがEVで挽回できる余地は充分ある筈です。

そうした中で トヨタはリチウムイオン電池に代わる次世代型電池「全固体電池」の実用化を2020年代前半にめざしており 先行したハイブリッド車に続き本格参入が出遅れたEVでも主導権を握れるという観測もあります。

上掲の図は 左側がリチウムイオン電池 右側が全固体電池の構造を示すもので 日経エレクトロにクス2018年1月号記事 EV向け本命 5分で完全理解「全固体電池」 より転用したものです。 

リチウムイオン電池と全固体電池の詳しい説明は同記事を読んでいただきたく思いますが 簡単に説明すると「電池のプラスとマイナスの電極間を リチウムイオン電池は液体の電解質で満たすのに対し 全固体電池は個体の電解質を使う」というものです。  発熱や発火の恐れのある液体の電解質に対して 固体の電解質は 安全で 小型化軽量化でき 充電容量が多いの航続距離が長く 充電時間が短く 電池寿命が長いという長所を持っています。

全固体電池については 日産自動車やホンダなども開発を急いでいますが トヨタは早くから開発を始めており 特許数が最も多いことから 全固体電池の実用化で最も先行している自動車メーカーだそうです。

全固体電池の商品化には未だ課題が多いと言われますが トヨタとパナソニックは2017年12月に 全固体電池を含む車載用角形電池の協業について可能性を検討する合意をしており 全固体電池搭載のEVをトヨタの計画通り他社に先駆けて商品化できれば、トヨタはハイブリッド車に続きEVの世界市場でも主導権を握ることになります。 

トヨタには 電気自動車の商品化で出遅れたという汚名を挽回し 次世代電池「全固体電池」搭載のEVで世界市場を制覇してほしいものです。

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